この人の音楽は配置された音が執拗に繰り返され循環していくうちに
個々の音の群が像を成して、ぼんやりと全体が見えてくる感じがする。
妙な表現かもしれないけれど、
ひとつひとつの音がリズムであると同時にメロディでもありうるような音楽。
そういえば、
「メロディ」の日本語に相当する「旋律」はよく出来た言葉だと思う。
「旋」にはきちんと時間の概念が含まれているし、
「律」を「旋」する、というのは
「律(モード(位相)でもあり、rhythmでもある)」を「旋」(時間軸に沿って(ある周期を伴い)次第に変化)すること、という解釈が出来る。
とある歴史学者兼建築家の先生が講義中に
「メロディという言葉は面白い」と、言ったことを覚えている。
それは、ある現象は時間の流れの中で一回性を持っているような様な風でいて
少し長い目で歴史を見渡してみれば、それは様相を少しづつ変化させながら
ある周期で繰り返し立ち現れてくる様にも見える、
ということを指して言っていたのではないのかと思う。
それはそう捉えようと思えば、「旋律」であり「メロディ」でもある。
さらに超ひも理論なんかを真に受ければ、
あらゆる物質は振動するバイオリンの弦のようなもので構成されていると考えられる。
そう仮定するなら世界は一曲のオーケストラなんだ、と言ってしまえる。
そして、それはちゃんと旋律を持っていることになる。
その辺りまで考えを広げてみると、やっぱりこの言葉は面白い。
というより、音楽というもの自体が面白い。
http://www.stevereich.com/http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%92個人的に好み
*Music for 18 Musicians (1974-76)
*Variations, Six Pianos Etc.